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談合について

とある市役所の公共建築物、工事金額およそ2億円の 競争入札が近日中に行われる予定です。
最近では 市役所のサイトを見ると、入札日・内容が明示されています。予定金額はサイトの中では伏せていますが、まあ、近所の設計事務所が設計していますし 市役所にも親戚も知り合いもいますので、金額もほぼ○億○千万円だろう、という位まで明らかになっています。

というわけで、一昨日より 入札参加業者数社による、談合・相談・協議が行われています。一応わが社も 受注希望をしています。

「えっ??建築業界の談合って無くなったんじゃないの??だめでしょ!!そんなのやってては!!」と思われる方も多いでしょうが、以前の通り、普通に行われています。

工事金額が小さければなら行われ無い事もありますが 今回のように、数億円という工事については、ほぼ談合が行われていると言っても良いでしょう。

この談合によって落札業者はまだ未定ですが おそらく予定金額の98%とかの落札率になるわけです。これは税金の無駄使い?建築業者だけが美味しい水を飲んでいる?または市役所の担当者に賄賂が支払われている?いろんなお怒りの声もあろうかと思いますが、建築会社の実際に施工をしている、私の立場から 少し説明をします。

 入札の予定金額とは、市役所担当者、もしくは 担当設計事務所が 算出し市議会の議論を追え、市としてこれを承認され、決められる物です。今では市議会は誰でも傍聴出来ますので、予定価格を知ることなどは 別に市役所の担当者に賄賂を渡さなくても 誰でも可能です。
 担当設計事務所は 施工者としての積算をしっかりやります。金額はその時期の実際の資材調達費、人件費などからはじき出されます。つまり、その設計図の通りにしっかり工事すれば、どの建築会社が工事しても、おおむねその工事費用は必要な金額なのです。この設計事務所が算出した工事金額を著しく下回った金額で、入札する会社は どこかに手抜き工事をしなければ 採算が合わない状態になります。
つまり、落札率が98%となったとしても、決して高額な工事金額では、ないのです。余分に建築会社が儲けている事はありません。

加えて、「儲けている」事は必要な事です。誰でも利益を求めて リスクを背負い工事を受注するのです。どんな法人・会社でも 儲からなければ倒産するしかありません。必要以上に余分に儲けることは、よくはありませんが、赤字で受発注することは 倒産する建築会社を生み、雇用者は解雇され 建物のアフターサービスも受けられない、というひずみを生みます。
 昨今、公共工事を無理して安い金額で受注し 建物が完成後に倒産する、という建築会社が何件もありますが、倒産後の負債の処理、雇用者の再就職、社会不安を考えると この方がよっぽど税金の無駄使いだと思います。

それと、建築工事というのは、車や家電の物品の販売とは 扱いが まったく異なります。

同じ車なら1円でも安い物を購入したいというのは消費者の欲求ですね。商品の性能はまったく同じなら 中間マージンをカットしたメーカー直販価格で、購入すればいいです。
でも、建築は 請負業なのです。契約し工事金額が決定された後、資材を発注し工事を始め 完成引渡しは数ヶ月後、ということになります。つまり、建築会社は契約工事金額に合わせて、施工内容をコントロール出来る立場にあるのです。仮に落札率80%で受注したとしても、建築会社は98%で落札した時に想定される利益をそのままに、建物の内容を手抜き工事などによって金額を少なくする事も可能なのです。

監理する設計事務所が その手抜き工事を監視するのではないか?公共建築物を取り扱う設計事務所なら 優秀な監理者がいらっしゃいますが、工事費を安く抑える為の手抜き部分まで監理は行き届かないのが、現状です。完成時には、金額は安く受注したのに 出来栄えは変わらなくすることは出来るのです。でも、「同じ品質なら、工事費が安いのだからよいでは無いか!」とは行きません。建物を30年50年と耐用していく中で、その差が如実に現れてきます。

特に公共建築物の場合 災害時の避難などを勘案すると 必要以上の耐久性と強度が要求されますので、こんな目のとどかない手抜き工事は許されません。

談合というのは 決してよい事ではありませんが 完全に自由競争にするのが最善か?といえば そうでも無いのです。

この談合の話、その後の状況はまた、書きたいと思います。
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コメント

 
最近では「予定価格」そのものが実情に合ってない位低い場合もありますしねぇ。

南の方の某有名知事さんの件では
「談合排除」の効果が出て,落札率も10%程度落ちた!!とかやってましたが・・・・・

落札した業者が工事途中で倒産して
工事が進まない!って弊害が出始めた。てやってました。

家の県では,予定価格が低過ぎて,
入札業者すら居ない!って状況が出て来ているらしいです。

マスコミも,落札率の数字だけ煽るのではなく,それが内容に見合った金額なのか?をきちんと報道して欲しい物です。
なべさん、その通り!
僕の言いたかったことを 代弁してくださいました。

市役所の仕事は もはや利益というより 名誉とか地域貢献などの思いがある会社が 積極的に受注していくような状態ですね。

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